2025年4月4日
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想田和弘

想田和弘
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想田和弘(そうだ かずひろ):映画作家。1970年、栃木県足利市生まれ。東京大学文学部卒業。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。最新作『五香宮の猫』(2024年)まで11本の長編ドキュメンタリー作品を発表、国内外の映画賞を多数受賞してきた。2021年、27年間住んだ米国ニューヨークから岡山県瀬戸内市牛窓へ移住。『観察する男』(ミシマ社)、『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)など著書も多数。

第96回:為政者の無策のツケを払わされる、飲食店や映画館や劇場、そしてコロナ患者を受け入れている医療機関(想田和弘)

1月8日、新型コロナウイルスの感染拡大により、1都3県に対して2度目の緊急事態宣言が出された。奇しくも翌9日から、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで拙作「精神0」のナント三大陸映画祭グランプリ記念上映が始まった。1回目の緊急…

第95回:戦争は終わる。あなたが望めば。(想田和弘)

激動の2020年が終わろうとしている。毎年この時期になると、なぜかジョン・レノンとオノ・ヨーコの「Happy Xmas(War Is Over)」が聴きたくなる。「War is over. If you want it(戦争は終わる。あなたが望めば)」という歌詞には、あまりにもシンプ…

第94回:バイデン勝利。しかし米国には不穏な空気が漂い始めた。(想田和弘)

米国民主党のジョー・バイデンとカマラ・ハリスのコンビが、次期大統領・副大統領にそれぞれ就任確実となった。しかし予想した通り、現職大統領のドナルド・トランプは選挙に負けたことを認めよう...

第93回:日本学術会議任命拒否問題に覚える「のれんに腕押し」感と既視感(想田和弘)

菅義偉政権による日本学術会議会員の任命拒否問題は、言論の自由を脅かすものであり、掛け値無しに重要である。だからこそリベラル系のマスメディアや市民から批判の声が一斉に上がっているし、僕...

第92回:菅政権で強まるであろう「ディスコミュニケーション」を憂う(想田和弘)

菅義偉氏が自由民主党の新総裁に選出された。そして本日、菅内閣が発足する見込みである。菅氏は、官房長官時代の記者会見でどんな質問や批判が飛んできても「その批判は当たらない」「全く問題な…

第91回:ウイルスによる被害と、ウイルスを撲滅しようとするために起きる被害(想田和弘)

特にリベラル派の多くからはなぜか不評を買っているが、コロナ禍が始まって以来、僕は副作用があまりに強すぎるロックダウンや営業自粛には、懐疑的であり続けてきた。長期間にわたって社会の大部分の活動を停止してしまったら、社会が壊れてしまう..

第90回:「ステイホーム」でコロナ禍は乗り越えられない(想田和弘)

ひとまず落ち着いたようにみえた新型コロナウイルスだが、東京などで感染者が増え、再び自粛モードが起動しかねない状況になりつつある。更なる自粛や営業再停止、再ロックダウンを唱える声も聞こ…

第89回:映画館に観客は戻るのか 早急に見直すべき「三密」と「ソーシャルディスタンス」(想田和弘)

新型コロナウイルスの感染状況がひとまず落ち着き、各地の映画館が再開し始めた。それに伴い、僕の新作ドキュメンタリー映画『精神0』の上映も始まった。6月6日には、東京・渋谷のシアター・イ…

第88回:ゼロに身を置く(想田和弘)

「仮設の映画館」で公開中の新作『精神0』の中に、精神科医の山本昌知医師が患者さんにこんな助言をする場面がある。「“ゼロに身を置く日”を作ったらええんじゃねん?山本先生によると、ゼロに...

第87回:廃業の危機にある映画館 補償なき自粛要請は感染拡大リスクを増大させる(想田和弘)

全国の単館系映画館(ミニシアター)が廃業の危機に瀕している。理由は他でもない。新型コロナウイルス禍が深刻化するなか、観客の数が激減しているからである。自粛要請を受けて一時休館した劇場...