2024年4月26日
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想田和弘

想田和弘
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想田和弘(そうだ かずひろ): 映画作家。1970年、栃木県足利市生まれ。東京大学文学部卒業。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。93年からニューヨーク在住。BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。監督作品に『選挙』『精神』『Peace』『演劇1』『演劇2』『選挙2』『牡蠣工場』『港町』『ザ・ビッグハウス』などがあり、海外映画祭などで受賞多数。最新作『精神0』はベルリン国際映画祭でエキュメニカル賞受賞。著書に『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』『観察する男』『熱狂なきファシズム』など多数。

第75回:僕が天皇制にも元号にも反対する理由(想田和弘)

ようやく新元号フィーバーが落ち着いてきたところだが、今度は5月1日の新天皇の即位に際して、新たなお祭り騒ぎが始まることであろう。そこで今のうちに書いておきたい。僕は天皇制にも、それを生活の隅々にまで浸透させる装置である元号にも…

第74回:脳〈内閣〉の暴走と免疫システム〈国会、裁判所、メディア、警察etc〉の機能不全(想田和弘)

私たちの身体には、免疫システムというものが備わっている。身体に病原体や寄生虫などが侵入したり、がん細胞などが生じたら、それらを認識して...

第73回:【拡散・活用希望】第二の“もんじゅ”案件、辺野古埋め立てに反対する5つの理由(想田和弘)

今週の日曜日(2月24日)、沖縄で辺野古米軍基地のための埋め立ての是非を巡る県民投票が行われる。僕は沖縄県民ではない。しかし本土が基地負...

第72回:「放射能デマ撲滅」の伝道師が実はデマゴーグ? 日本社会が進むべき道(想田和弘)

早野龍五・東大名誉教授らによる論文に、深刻なデータ不正提供疑惑と「重大な計算ミス」が発覚した。その詳細については、牧野淳一郎・神戸大教...

第71回:日本のデモクラシーは、断崖絶壁の縁にある(想田和弘)

水道法、漁業法、入管法という重要な法律の改悪案が、あろうことか、たった一つの臨時国会でろくな審議もなく猛スピードで成立してしまった。一方、森友問題や加計学園問題は、いつのまにかうやむ...

第70回:夫婦別姓訴訟――しどろもどろになった国側の担当者の姿に思うこと(想田和弘)

11月7日、夫婦別姓確認訴訟の原告として、東京地裁で意見陳述を行った。詳しくは意見陳述書の全文を下に掲載したのでぜひとも読んでいただきたい...

第69回:安倍政権はなぜ沖縄の意思を平気で無視できてしまうのか(想田和弘)

9月30日に投開票が行われた沖縄県知事選挙で、急逝した翁長雄志前知事の遺志を受け継ぐ玉城デニー氏が当選した。辺野古新基地建設を進めたい安倍政権が全面支援した佐喜真淳氏に、約8万票の差...

第68回:民主主義の旗を下ろさぬ覚悟(想田和弘)

ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマンが、8月27日付のニューヨーク・タイムズに「なぜそれがこの国でも起こりうるか:私たちがポーランドやハンガリーになる可能性は高い」 と題する...

第67回:杉田水脈議員の考えは、自民党の考えである(想田和弘)

自民党の杉田水脈衆議院議員が雑誌「新潮45」に書いた文章が、大きな波紋を読んでいる。彼女は「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題した寄稿で、こう書いた。「LGBT(性的少数者)のカップルの...

第66回:裁判の原告になる——国を訴えた2件の訴訟(想田和弘)

「港町」と「ザ・ビッグハウス」という2本の新作映画のキャンペーンやトークのため、「寅さん」のごとく日本中を旅して歩いている。それだけでも死ぬほど忙しいのに、そんな中、まさか自分が国を...