2025年9月10日
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雨宮処凛

雨宮処凛
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あまみや・かりん:1975年、北海道生まれ。作家。反貧困ネットワーク世話人。フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。06年からは貧困問題に取り組み、『生きさせろ! 難民化する若者たち』(07年、太田出版/ちくま文庫)は日本ジャーナリスト会議のJCJ賞を受賞。著書に『学校では教えてくれない生活保護』『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』(河出書房新社)など50冊以上。24年に出版した『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)がベストセラーに。

第611回:冷笑という暴力と、『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』(雨宮処凛)

ひろゆき氏のTweetが大きな批判を浴び、波紋を広げている。辺野古の座り込み現場に行った、アレだ。「新基地断念まで座り込み抗議3011日」と書かれた看板の横でピースサインするひろゆき氏。そんな写真とともに投稿された言葉は「座り込み抗議…

第610回:国葬が終わり、「分断」が残る。の巻(雨宮処凛)

あなたは「自分はここに住み続けられるだろうか」と不安になることはないだろうか。あるいは飲食店や病院などに行った時、「自分が何をしている誰かバレたら大変なことになるのではないか」と思ったりしないだろうか。もしくは普通に生活している…

第609回:『彼女はなぜ、この国で 入管に奪われたいのちと尊厳』〜改めて、ウィシュマさんの死から考える。の巻(雨宮処凛)

「どうせ死んでもオオゴトになんてならないだろ」。この国には、長らくそんな意識が共有されてきた場所がある。それは入管の収容施設だ。2021年3月、スリランカ女性のウィシュマさんが亡くなったことで大きく注目された入管問題。今年9月に…

第608回:コロナ禍と自殺。の巻(雨宮処凛)

コロナ禍で自殺が増えたことは誰もが知る通りだ。2020年で2万1081人で、19年と比較して912人増(21年は2万1007人)。実に11年ぶりに前年を上回った。特に女性の増加がすさまじく、935人も増えて7026人。要因はさまざまだろう。コロナ禍でク…

第607回:外国人と生活保護について。の巻(雨宮処凛)

「国葬反対より外国人生活保護反対」。9月7日、そんなハッシュタグがTwitterでトレンド入りした。国葬が16億円超という報道を受け反対の声がさらに高まる中、突如現れたハッシュタグだ。この国葬問題で懸念するのは、これまでも作られてきた分断が…

第606回:極秘で準備されていた「国葬級の葬儀」から考える。の巻(雨宮処凛)

安倍元首相の国葬の問題で、世論が二分されている。政府は8月26日、国葬費用を閣議決定。警備費をのぞいて約2億5000万円かかるという。各社の世論調査をみると、どの調査でも反対が上回っている。さて、あなたはこの国葬、賛成だろうか、反…

第605回:加藤智大死刑執行から見えた、この国の衰退。の巻(雨宮処凛)

「死刑になりたい」。8月20日、東京・渋谷の路上で女性2人が刺された。刺されたのは、53歳の母親と19歳の娘。少なくとも全治3ヶ月の重傷を負った。逮捕されたのは埼玉県に住む中学3年生の少女(15歳)で、「死刑になりたいと思い、たまたま…

第604回:「女性の貧困」が放置されてきた背景に見え隠れする、自民党と統一教会のズブズブな関係。の巻(雨宮処凛)

「40代女性。フリーランスで収入がなくなり母の年金で生活中。何か利用できる制度は?」「20代女性。単身。コロナの影響で仕事が減少し、3つの仕事をかけもちしているが、コロナ前に比べ約10万円月収が減り、生活に困窮」「70代女性。6月に解…

第603回:第7波、統一教会と自民党の関係、そして死刑執行などで「脳のキャパ超え」してませんか?(雨宮処凛)

猛暑の中、第7波の勢いが止まらない。とうとう東京の1日あたりの感染者は4万人を超え、自宅療養者は60万人を突破。過去最多を更新し続けている。そんな中、いろんなことが脳のキャパを超えた気がする。コロナ感染拡大への不安と恐怖。2月のロシ…

第602回:安倍元首相銃撃事件、そして宗教二世問題。の巻(雨宮処凛)

「金がなくなり、7月中には死ぬことになると思った」。安倍元首相を自作の銃で撃ち、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者が供述したという言葉だ。さまざまなメディアで、山上容疑者が旧統一教会を憎んでいたことが報じられている。母親の入信に…