雨宮処凛がゆく!
第661回:今年を振り返り、ハリウッドや西武のストライキを思う。の巻(雨宮処凛)
雨宮処凛 -
今年も残すところあとわずかだ。なんだかあっという間の一年だった。そして多くの大切な命を失った一年だった。1月には父親のように慕い、なついてきた鈴木邦男さんが逝き、2月には18年をともに生きた愛猫・ぱぴが旅立った。そのすぐあとに「だ…
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第660回:「最低最悪の判決」から「最高の判決」に〜いのちのとりで裁判、またまた勝訴!!の巻(雨宮処凛)
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「完全勝訴」。ニュースで流れたその映像を見た瞬間、思わず「おおお!!」と身震いした。11月30日、名古屋高裁で判決が出たのは生活保護引き下げを違法とする裁判。第二次安倍政権の2013年から生活保護基準が引き下げられ、それに異を唱えて全…
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第659回:悪質ホストクラブ問題、急展開を迎える。の巻(雨宮処凛)
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「好きで好きで仕方なかった」一一。この言葉は、2019年5月に起きたある殺人未遂事件で逮捕された人物が語ったものである。刺されたのは歌舞伎町のホスト・琉月(るな)さん(当時20歳)。刺したのは歌舞伎町のガールズバーの店長だった女(当時…
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第658回:『NO 選挙, NO LIFE』〜そのジャンルへの抑えきれない愛に溢れた求道者の布教が一番効くという事実の証明〜の巻(雨宮処凛)
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選挙について、あなたはどんなイメージを持っているだろう。名前を連呼する選挙カー。なんらかのコミュニティに属している人だけが参加する祭り/戦争。金と利権。ドブ板。土下座。そしてデザインセンスを疑うのぼりや旗、といったものだろうか。…
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第657回:「パレスチナ人を消滅させることはできません」〜「パレスチナに平和を!」デモに4000人。の巻(雨宮処凛)
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「今日、私は、パレスチナ人は存在している、と伝えにきました。私たちは、夢と願望を持ち、恐怖から解放されて生きる権利を持つ人間であることを、世界に思い出させるためです。イスラエルにいくら資金と支援があっても、パレスチナ人を消滅させ…
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第656回:「殺すな! ガザ地区停戦緊急行動」に1600人。の巻(雨宮処凛)
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10分に一人、子どもの命が奪われている一一。そう聞いた時、目の前が暗くなった。過去の話ではない。今この瞬間の、パレスチナ自治区ガザ地区での話だ。この原稿を書いている時点で、ガザ地区の死者は9488人。うち3900人が子どもだという。難…
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第655回:デモ報道にSNSで苛烈なバッシング〜「当事者」「被害者」に依存しない運動を模索すべき時に来ているのでは〜の巻(雨宮処凛)
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また生活保護がバッシングに晒されている。きっかけは、10月に京都で開催された「生存権を求める京都デモ」が報じられたこと。生活保護利用者と支援者が「たまには旅行に行きたいぞ」「たまにはオシャレもしたいぞ」「たまにはウナギも食べたいぞ…
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第654回:「私は人間の顔をした動物ですか?」〜イスラエル大使館前に響いた悲痛な声。の巻(雨宮処凛)
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「ISRAEL TERRORIST!」「FREE FREE PALESTINE!」。10月13日午後、イスラエル大使館前にそんな声が響き渡った。この日開催されたのは、日本のムスリムコミュニティによる抗議デモ。10月7日、パレスチナの武装組織ハマスによるか…
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第653回:あなたに石を投げる資格はあるのか? 〜映画『過去負う者』を観て。の巻(雨宮処凛)
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非常に考えさせられる映画を観た。それは舩橋淳監督の『過去負う者』。犯罪を犯した元受刑者たちの社会復帰への「壁」を描く作品だ。現在、満期出所者が5年以内に再犯し、再び刑務所に入る確率は約50%。再入所者の7割が無職だったという。その…
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第652回:怒涛の国際交流10日間、終わる〜各国に友人が激増し、大量の酒の空き瓶が残された〜の巻(雨宮処凛)
雨宮処凛 -
怒涛の10日間だった……。夢のような日々だった。途中から肝臓が悲鳴を上げているのがわかった。みんなも中盤からどんどん疲弊していった。だけど何かに取り憑かれたように遊び続け、飲み続け、いろんな国の人々と交流し続けた。途中から、誰がど……