言葉の海へ
第191回:2021年の主な出来事、ぼくのファイルから〈前半〉(鈴木耕)
鈴木耕 -
「マガジン9」編集部では、来週の合併号で「2021年、私の3大ニュース」という企画を立てているようだ。ぼくも「ぼくの重大ニュース」を選んでみようと自分のファイルをめくり始めたのだが、あまりにニュースが多すぎてとても選びきれない。それ…
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第190回:慣れちゃいけないこともある(鈴木耕)
鈴木耕 -
最近、マスクの外し方がとても上手になった。マスクを付け始めたころは、やたらに紐が眼鏡のつるに引っかかって苦労したものだ。無理にマスクを外そうとすると、眼鏡が耳から落っこちてしまう。何度も眼鏡を地面に落としたな。このごろは、外出か…
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第189回:「芳野友子連合会長」への疑問(鈴木耕)
鈴木耕 -
「連合」という組織は労働組合のナショナルセンターである。つまり、労働者の組織なのである。では、その連合の会長である芳野友子氏は、労働者の代表なのだろうか。そこがよく分からない。このところの芳野会長の発言では、なぜか労働問題より…
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第188回:隣国と、ぼくらの国と(鈴木耕)
鈴木耕 -
11月28日(日)、ぼくの住んでいる辺りはとてもいい天気だったが、北風が吹いてかなり寒い。府中市の府中公園では、毎年恒例の「朝鮮文化とふれあうつどい」という催しが開かれていた。ぼくの家からは徒歩で45分ほど、ゆっくり歩いて出かけた。会…
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第187回:「金々節(かねかねぶし)」の世の中で(鈴木耕)
鈴木耕 -
なんだか「お笑い政治劇場」ってな雰囲気でしたね。急に「文通費」なるものが脚光を浴びて、政界はてんやわんやの大騒ぎ。火元は維新の新人議員小野泰輔氏のツイート。「たった1日で100万円満額はおかしい」という、それ自体は真っ当な意見だっ…
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第186回:自由な猫と「マイナス」カード(鈴木耕)
鈴木耕 -
秋です。ぼくが住んでいる辺りも、少しずつ樹々の葉が色づき、空も高くなりました。世の中、さまざまな出来事、いやなことのほうが多いけれど、ベランダで青空に浮かぶやわらかな雲を見ていると、少しは滅入っていた気も薄らいでいきます。我が家…
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第185回:異形の夜(鈴木耕)
鈴木耕 -
10月31日、日曜日。実は、この日はぼくの誕生日。いくつになったのかを、嬉しそうに言えるような年齢じゃない。そろそろ冥途の土産の心配をしなくちゃならない頃合いだ。この日はカミさんが用事で終日、出かける予定だったので、前倒しで「生誕前…
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第184回:「国ガチャ」(鈴木耕)
鈴木耕 -
妙な言葉が流行っている。「親ガチャ」である。要するに「親は選べない」という意味で、ゲームセンターやソーシャルゲームなどにある「ガチャガチャ」からきた言葉らしい。どんな親の元に生まれるかで人生は決まってしまう。最初から人生は運で…
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第183回:ヘタレな人(鈴木耕)
鈴木耕 -
マスメディアも悪乗りした大騒ぎの自民党総裁選が終わったと思ったら、あっという間に「解散総選挙」だ。よく見てみると、岸田首相の組閣は、選挙でヤバそうな議員の救済策だったようだ。つまり、ナントカ大臣という肩書を利用して「選挙を有利…
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第182回:廃市、人影もなく…(鈴木耕)
鈴木耕 -
2回続けてこのコラムをお休みしてしまった。2回とも、それなりの事情はあったのだけれど、再開しようとしてちょっと困っている。どうにもうまくテーマが浮かんでこないのだ。テーマがなければ、文章は書けない。いつもは散歩がテーマを誘ってく…