2024年3月29日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第132回:去った男の残したものは(鈴木耕)

安倍晋三首相が、8月28日(金)、ついに辞任を表明した。体調悪化が原因であることを疑うつもりはない。しかし……。安倍氏は6月には綿密な健康チェック(人間ドック)を受けていた。記者会見でも…
「言葉の海へ」鈴木耕

第131回:柴田鉄治さんの思い出(鈴木耕)

今回は、ほんとうは原稿を書きたくない。書けば、悲しい知らせに触れなきゃいけないからです。8月23日、ぼくの大切な大先輩、柴田鉄治さんがお亡くなりになりました。柴田さんに「マガジン9」の…
「言葉の海へ」鈴木耕

第130回:君たちの戦争(鈴木耕)

これからの戦争は「ぼくたちの戦争」じゃない。もし、これから戦争が起きるとしたら、それは「君たちの戦争」である。ぼくは1945年に生まれた。そう、戦争に完膚なきまでに負けた年だ。昭和20年…
「言葉の海へ」鈴木耕

第129回:此の頃お国に流行る物(鈴木耕)

此頃(このごろ)都ニハヤル物 夜討(ようち) 強盗 謀(にせ)綸旨  召人(めしうど) 早馬 虚騒動(からさわぎ)  生頸(なまくび) 還俗(げんぞく) 自由(まま)出家  俄(にわか)..
「言葉の海へ」鈴木耕

第128回:憂鬱と居酒屋……(鈴木耕)

天候もコロナも政治も、なんだか世の中すべてが憂鬱である。ぼくのふるさとからは、洪水のニュースも流れてくる。憂鬱に拍車がかかる。だいたい、「憂鬱」って漢字がユーウツである。むろん、こ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第127回:パスポートなしで出入国できる人々(鈴木耕)

沖縄の米軍基地で、新型コロナウイルス感染症のクラスターが出現している。沖縄県は7月11日、普天間飛行場(宜野湾市)とキャンプ・ハンセン(金武町など)の海兵隊の基地内で、すでに61人の感染…
「言葉の海へ」鈴木耕

第126回:ジャイアンだらけの世界なんとかしてよ、ドラえもん!(鈴木耕)

憂鬱な天候である。九州などでは大雨で甚大な被害が出ている。毎年繰り返される大災害に、なすすべもなく立ち尽くす住民たち。政治の不在が、つくづく悲しい。「政治の不在」といえば、それは「政治家の不在」ということでもある。この現象は、い…
「言葉の海へ」鈴木耕

第125回:ヘンな都知事選(鈴木耕)

誰だ、この候補者は?  東京都にお住まいの方以外は、あまり目にする機会もないと思うけれど、今回の都知事選の「立候補者ポスター掲示板」が、ミョーなことになっている。  まずは、この写真をご覧ください。  何がミョーかって?  宇都宮健児候...
「言葉の海へ」鈴木耕

第124回:沖縄辺野古と、秋田・山口のイージス(鈴木耕)

この原稿を書いているのは6月23日。沖縄「慰霊の日」である。1945年6月23日、この日、凄惨な地上戦が行われていた沖縄で、日本軍の牛島満司令官が自決。それによって組織的な戦闘が終わったとさ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第123回:コロナのむきだし(鈴木耕)

『愛のむきだし』という映画があった。園子温監督で、満島ひかりさんがものすごくカッコよかった。もう10年以上も前の作品だが、そうとうに衝撃的で、ぼくはぶっ飛んだ思い出がある。先日、同じ園子温監督の『冷たい熱帯魚』という映画を観た。...