2024年4月25日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第276回:「軍事費」と「失政の後始末」で消える金(鈴木耕)

日本は“お金持ち”だなあと思う。あとからあとから、どこからともなくお金が湧いて出てくる。もしかしたら、「徳川の埋蔵金」や「山下奉文の戦時財宝」なんかを秘密裏に手に入れていて、予算が足りなくなった時には、そこから少しずつ財宝を取り…
「言葉の海へ」鈴木耕

第275回:岸田文雄氏、政治リーダーの資質(鈴木耕)

ついに「処理汚染水」の海洋放出が始まった。政府のやり方はとても無責任だと思う。政府と東京電力はこれまで「地元関係者の理解を得ないで、いかなる処分も行わない」と言ってきた。これは、政府が国民と交わした「重大な約束」である。どんなこ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第274回:原発の現在、処理汚染水放出へ(鈴木耕)

「台風一過の青空」なんて言い方もあったのだが、最近はそんな言葉も廃れてしまった。だらだらと居座って被害を与え続けたり、台風本体は日本から去って行っても、ぐずぐずと影響を広い範囲に及ぼしたり、なんともイヤな感じに変わってきた。これ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第273回:アツサノナツハオロオロアルキ(鈴木耕)

それにしても、暑い。おまけに、ぼくの仕事部屋のクーラーが故障しちまって、生温かい風を吐き出すだけなので、よけい暑さが体にこたえる。 居間へパソコンを持ち込んで仕事を始めても、原稿を書くのに必要な資料や本はほとんどが2階の仕事部屋に…
「言葉の海へ」鈴木耕

第272回:記者たちの熱意はどこへ消えたか(鈴木耕)

どうも最近、暗い(というより、イヤな)ニュースが多すぎるなあ。テレビはあまり見ないから(ニュースとスポーツ中継と映画くらいがぼくの観る番組)、新聞でいろんなことを知るのだけれど、その新聞もあまり信用できなくなりつつある。毎朝、3…
「言葉の海へ」鈴木耕

第271回:非人道的武器のばらまき(鈴木耕)

米バイデン大統領が、ウクライナへの「クラスター爆弾」の供与を発表した。ぼくは愕然とした。国連等で「非人道的爆弾」と名指しされ、使用禁止が求められている爆弾を、戦争当事国へ譲り渡すというのである。どんな爆弾なのか? 簡単に言えば、…
「言葉の海へ」鈴木耕

第270回:殺すな(鈴木耕)

7月9日の東京新聞コラム「時代を読む」に、法政大学前総長の田中優子さんが「差別増進法施行」というタイトルで、今国会で成立した「LGBTQ理解増進法」に怒りをあらわにしていた。LGBTQとは、端的に言えば性的少数者ということだ。田中さんは「…
「言葉の海へ」鈴木耕

第269回:ああ、愛国心(鈴木耕)

「ワグネルの反乱」は、たった1日であえなく崩れ去った。「愛国心の発露」だと拳を振り上げてクーデターに走ったプリゴジン氏だったが、形勢が不利と見てか、あっさり逃亡を図った。所有するプライベート・ジェット機でサンクトペテルブルグへ入…
「言葉の海へ」鈴木耕

第268回:「骨太」「異次元」なんて使うなっ!(鈴木耕)

「ほんとうに頭を抱えてしまうような国会だったのう」とご隠居さん。「あんなんだったら、オレにだって国会議員ぐれえ務まるってなもんだ」  「そうだそうだ、こっけえ議員だ」と八つぁん熊さん。もう、ぼやき漫才の世界である。ほとんど審議らし…
「言葉の海へ」鈴木耕

第267回:悪い冗談、日本が「難民フォーラム」の議長国?(鈴木耕)

たまたま調べることがあってネットサーフィンをしていたら、ギョッとするような情報にぶちあたった。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のページに、以下のような記述を見つけたのだ。最初は「フェイク情報」かとも思ったが、どうも本物ら…