2025年10月16日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第336回:「汚語」という言葉を造った(鈴木耕)

東京新聞に「こちら特報部」という見開き2ページの特集記事があって、毎日掲載されている。普通ならば、特集面であっても土日くらいは休むものだが、東京新聞の「こちら特報部」は、雨が降ろうが槍が降ろうが休まない。毎日毎日、様々な問題を…
「言葉の海へ」鈴木耕

第335回:仲良きことは美しき哉(鈴木耕)

日曜日(24日)、東京都府中市の公園で、とても楽しい催し(というより「お祭り」です)が開催された。毎年この時期に行われ、ぼくも楽しみにしているイベントである。「朝鮮文化とふれあうつどい」という。からりと晴れた秋空、風は少し吹いてい…
「言葉の海へ」鈴木耕

第334回:「自由な言論空間」の終焉(鈴木耕)

SNSが荒れ模様だ。ツイッター(X)をイーロン・マスク氏が買収してから(だと思うが)、どうにもメチャクチャだ。「X」が凄まじく異様な使われ方をしている。このままいけば「X」は、汚語の捨て所、陰謀論やデマの宝庫、ヘイト言説の横行、そ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第333回:ようこそ、トランプ的世界へ(鈴木耕)

【「グリーン詐欺は終わりだ」 トランプ氏は脱炭素を逆行させるのか】。これが、毎日新聞が11月9日に配信した記事の見出しだ。なお、紙面では12日付でタイトルは「化石燃料 掘りまくれ!」となっている。以下、その記事の一部を引用する。(略)「我…
「言葉の海へ」鈴木耕

第332回:本と書店の話(鈴木耕)

2日前の日曜日(3日)、東京は久しぶりに気持ちのいい秋晴れ。ぼくも、気分良く散歩に出かけた。だいたいこのコラムは、散歩しながらとか、電車に揺られたりしながら、テーマを考えていることが多い。歩きながらふと思いついたり、ぼんやりと車窓から流れる景色を眺めたりしていると、なんとなく書きたいことが浮かんでくるのだ。けれど、な~んにも浮かんでこない日もある。
「言葉の海へ」鈴木耕

第331回:どうにもビミョーな選挙結果……(鈴木耕)

「うーむ……」と、選挙結果を伝える新聞を見ながら、ぼくは腕組みしてちょっとばかり首をかしげている。自民党公明党、そして維新の退潮は、ぼくだってかなり嬉しい。言ってはいけない言葉だろうけれど、「ざまあみろ」という気分である。これま…
「言葉の海へ」鈴木耕

第330回:ぼくの猫物語(鈴木耕)

ぼくは「マガジン9」の他に「デモクラシータイムス」という市民ネットTVにも関わっていて、そこで「著者に訊く」という番組の司会をしている。番組名どおり、本の著者をお呼びして、本の内容についてお話を伺うという番組である。40回目になる今…
「言葉の海へ」鈴木耕

第329回:おかしな選挙制度(鈴木耕)

太平洋を挟んでこっちでもあっちでも、選挙選挙選挙とうるさい今日この頃。だから、少しはぼくも考えてみる。アメリカの大統領選挙で、ぼくがいつも不思議に思うのは「選挙人制度」というやつだ。各州にそれぞれ人口に比例した選挙人が割り当てら…
「言葉の海へ」鈴木耕

第328回:ジャーナリストよ、書け映せ伝えよ(鈴木耕)

テレビニュースはひどいことや悲しいことばかり。ことに、中東の戦争については、目を背けたくなるようなニュースが多すぎる。幼子の死骸を抱きながら泣く父親母親。血を滲ませた白い布でくるまれた小さな塊が並べられた崩れた病院の庭。もはや葬…
「言葉の海へ」鈴木耕

第327回:一枚の写真(鈴木耕)

9月27日(金)、ぼくは依頼されていた書評原稿を書きながら、時々自民党総裁選の中継を見ていた。途中で、胸が苦しくなった。じわりと汗がにじんだ。こういうのを脂汗というのだろう。なんと、高市早苗氏が第1回投票でトップに立ったというで