2025年9月13日

第732回:「日本人ファースト」からの半年後、1年後、5年後を考える〜「貧困問題」の解決を諦め、「敵を設定してそれを叩いてスッキリする」方向にシフトした社会の行方。の巻(雨宮処凛)

これまでのこと、そしてこれから起きることを記録しておかなければ。日々、そんな衝動に強く駆られている。それくらい毎日のように、この国が少しずつ変質しているのを突きつけられることが起きているからだ。まず確認したいのは、2023年、入管法…

第161回:防災訓練という名の野外フェスが今年も開催 駆けつけるしかない!!!!(松本哉)

コラー!!!!! オマエら、ネットとかSNSばっかり見てんじゃねー!!!…て、言ったものの、このマガ9もネットじゃねえかって気もするが、まあいいや。言いたいのは、最近のネットやらSNSの世界、いよいよヤバいことになって来てるねー、っ…

第92回:8月の記憶と『よみがえる声』(渡辺一枝)

雨が降らず大地が乾きっぱなしと思っていたら、ラジオの天気予報が明日は雨と報じていた。翌朝目覚めたら予報通りに外は小糠のような雨で、郵便受けにはビニール袋に包まれた朝刊が入っていた。販売店のこんな気配りを嬉しく思い、でも同時に、破…

第9回:TEAACH Nuclear Historyプロジェクト(小嶋亜維子)

昨年日本でも公開された映画『オッペンハイマー』ではあまり大きく扱われてはいなかったが、シカゴは第二次世界大戦時、アメリカの原爆開発「マンハッタン・プロジェクト」が行われた場所だ。人類が史上初めて核分裂連鎖反応の制御に成功した原子…

第14回:その「自由」は誰の自由?(岩下結)

この連載で書かなくてはと思いながら、前回は別の話題に振ってしまったテーマがありました。『週刊新潮』の差別コラム問題です。ことの経緯は、すでに鈴木耕さんのコラムで2回にわたって解説されているので詳細の説明は省きます。要するに、海外…
「言葉の海へ」鈴木耕

第371回:米国と日本、「赤狩り」と「反日狩り」(鈴木耕)

アメリカという国は、このまま行ったらほんとうに沈没してしまうのではないかとぼくは思っている。「汚い爆弾」という言葉がある。そのもっとも象徴的な爆弾が核兵器である。一度使ってしまえば、放射性汚染物質は長い時間をかけて、生き残った人…

『非常戒厳前夜』(2025年韓国/キム・ヨンジン監督)

かっこいい! スクリーンを見つめながらの2時間近く、ひたすらずーっとそう思っていた気がする。韓国では昨年12月、ユン・ソンニョル大統領(当時)が、「反国家勢力」から国を守るためとして、突如「非常戒厳(戒厳令)」の宣布を発表した。…

「ネオンカラーのてぬぐい」1枚につき2,000円以上のカンパでお分けします!

ご好評いただいている「カンパグッズ企画」第12弾。新作です! 今回は、20周年記念イベントのテーマ「フトコロに憲法 未来に希望」のイメージ。平和の象徴をモチーフにした蛍光色のてぬぐいです。フトコロにしのばせて、ご一緒に、汗を拭いたり涙を拭いたりいたしましょう!

マガ9★20周年記念企画

2005年に始まった「マガジン9」、今年で創刊20年です。この機会に、あらためて憲法について考えたい、いろんな人の話を聞いてみたい。そんな思いで作った20周年記念のコンテンツ、こちらからまとめてご覧になれます。

第731回:「不法滞在者ゼロプラン」の裏で、存在自体が「違法」とされてしまう子どもたちに今、起きていること。の巻(雨宮処凛)

「小さい頃から入管に、『国へ帰れ』『頑張っても無駄だよ』『諦めな』と暴言を吐かれてきました」「なぜ、私だけ夢を諦めなければならないのか。なぜ、私の家族だけ一緒に生きていけないのか、そう問い続けてきました」。この言葉は、8月27日に…
「言葉の海へ」鈴木耕

第370回:再び、週刊新潮「ヘイトコラム」について(鈴木耕)

このコラム(第368回)でも書いたけれど、ぜひもう一度、触れておかなければならない件だと思う。出版界で長い間仕事をしてきたぼくとしては、ほっとくわけにはいかないのだ。週刊新潮の「差別コラム」事件と、その後遺症についてだ。いまさら著…

第730回:「普通の日本人」と陰謀論〜コロナ禍、ワクチン、参政党。の巻(雨宮処凛)

もし、2020年からのコロナ禍がなかったら、日本の、そして世界の政治状況は全く違ったものになっていたのではないか一一。そんなふうに考えさせられる一冊と出会った。それは『陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム』(中公新書 秦正樹)。今…

第51回:猫と暮らせば、犬と暮らせば。生活困窮者とペットの話(小林美穂子)

今週、我が家の猫が全身麻酔と入院が必要な手術を受けた。うちにはサバ(正確にはサヴァ)という推定10歳になる雄猫と、梅ちゃん(錦松梅)という推定9歳の雌猫がいる。ともに野良出身の保護猫である。サバが我が家にやってきて9年、梅ちゃんが…
「言葉の海へ」鈴木耕

第369回:高校運動部と寮生活(鈴木耕)

それにしても物凄いのは、沖縄の高校野球熱。甲子園、沖縄尚学と日大三高の決勝戦の際には、沖縄の街からほぼ人影が消えていたとメディアは伝えていた。それを示すようなSNS上の投稿もたくさんあった。沖縄尚学優勝の歓喜の瞬間には、沖縄中に…

第729回:この十数年の反省と、カルトで悩む知人の涙と、アメリカの「第三のニューライト」と「大いなる置き換え」の巻(雨宮処凛)

この十数年、私は何をしてきたのだろう――。参院選以降、私は深い自省の中にいる。その理由は、もちろん参政党の躍進だ。このような結果を予測しつつ、私は参院選投開票日直前に公開された726回の原稿にて、できることは「『孤独に一人で考え、…


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