2022年11月30日
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ドイツと語る

ドイツはどういう国のあり方を目指しているのか。従来日独の歴史認識だけでは掴みきれない、かの国のあり方の一端を知るための不定期連載。

第8回:自ら口を手でふさいだドイツの選手たち~国境や人種、言葉の壁を越えて多くの人々がスポーツの素晴らしさを享受できるために~(芳地隆之)

11月23日、サッカーワールドカップ・カタール大会のE組一次リーグ予選、日本vsドイツの前のチーム撮影時、ドイツのイレブンは右手で口を覆った。ドイツをはじめ、イングランド、ウェールズ、ベルギー、オランダ、スイス、デンマークは、今大会に…

第7回:人間の安全保障とは~ドイツ外務省主催「ベルリン ピース ダイアローグ 2022:戦争の影にいるヨーロッパ」におけるベアボック外相のオープニング・スピーチ~(芳地隆之)

今回の「ドイツと語る」では、先月末にドイツ・ベルリンで行われた「ベルリン ピース ダイアローグ」の主催者側である、アンナレーナ・ベアボック外相のオープニング・スピーチを紹介したい。「ベルリン ピース ダイアローグ」は、政治、学術、シンク…

第6回:ロシアによる戦争ではない、プーチンの戦争だ(芳地隆之)

『サンセット大通り』や『情婦』などのミステリー、『お熱いのがお好き』や『アパートの鍵貸します』などの軽快なコメディなどで知られる映画監督、ビリー・ワイルダーの人生を描いたヘルムート・カラゼク著『ビリー・ワイルダー自作自伝…

第5回:ウクライナ情勢に対するドイツの慎重姿勢(芳地隆之)

2014年2月、ウクライナではロシア寄りに傾いたヤヌコビッチ政権に反発するデモがキエフで激化して政権は崩壊。欧米に近いポロシェンコ政権が誕生すると、ロシアは部隊をロシア系住民の多いウクライナ南部のクリミア半島へ送り込んで制圧し、翌月…

第4回:東アジア平和のためのイニシアチブを誰が担うか(芳地隆之)

1988年秋から約1年間、北朝鮮の留学生、チェンさんとはときどき東ドイツ国立図書館のアジア・アフリカ室で会っていた。そこには約1カ月遅れで朝日新聞が届いた。インターネットがなかった時代。国際電話も満足につながらない東ドイツにおいて、…

第3回:メルケルの「妥協の芸術」と西ドイツの東方政策(芳地隆之)

10月22日、アンゲラ・メルケル首相はブリュッセルで開かれた欧州理事会に出席した。2015年にドイツの首相に就任して以来、107回目になると(非公式に)言われている。今回がおそらく最後の出席となるであろう彼女は、各国の首脳らから総立ちの拍…

第2回:アンゲラ・メルケルに見る民主主義の希望(芳地隆之)

10月31日に衆議院選挙を行うことが決まった際、ぼくが思い出したのは東ドイツで行われた選挙のこと。そして、先のドイツ連邦議会選挙後の引退を表明したアンゲラ・メルケルのことだった。1989年5月7日、東ドイツで全国地方選挙があった。当時…

第1回:民意を読み最善の道を国民に示すドイツの母 アンゲラ・メルケル首相について村瀬民子さんに聞く(芳地隆之)

ドイツはどういう国のあり方を目指しているのか。大国とのバランスのとれた付き合い方、移民を積極的に受け入れる姿勢、コンセンサスを重視する企業統治、そして最近では人工知能を視野に入れた...