雨宮処凛がゆく!
第567回: DaiGo氏の発言とコロナ禍で深刻化する貧困、そしてこれまでの生活保護をめぐるあれこれについて。の巻(雨宮処凛)
雨宮処凛 -
「失業中で1年くらいまともに食べていない。以前生活保護の相談に行ったが、いろいろ条件をつきつけられて申請しなかった。保険証もなく病院にも行けない。現金がなく食べ物に困っている」(50代男性)「離婚し保育園で働いている。借金もあるの…
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第566回:「幸せそうな女性」を狙った卑劣な事件。の巻(雨宮処凛)
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「幸せな女性や一緒にいる男性を殺したいと思っていた」。8月6日、恐ろしい事件が起きた。東京を走る小田急線の車内で36歳の派遣会社員の男が乗客を襲ったのだ。刺された20代の女子大学生が重症、20〜50代の男女9人も怪我をした。容疑者は床に…
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第565回:『貧困パンデミック 寝ている「公助」を叩き起こす』から見えるコロナ禍の一年半。の巻(雨宮処凛)
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自分ちの猫が可愛すぎて、講演の際に使うパワーポイントの最後のページに愛猫の写真を仕込んでおき、さりげなくみんなに自慢する人がいる。1990年代から貧困問題に取り組む、「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛氏だ。そんな稲葉氏がこの...
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第564回:相模原事件から5年。の巻(雨宮処凛)
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もうすぐ、7月26日がやってくる。5年前のこの日、相模原の障害者施設に男が押し入り、19人を殺害。26人が重軽傷を負った。逮捕されたのは施設の元職員の植松聖。当時26歳。「今、やまゆり園で起きた事件の犯人は私です」と津久井署に自首した植…
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第563回:「困ってる人を追い返す意地悪な役所の人」をロールプレイで演じてみたら、自分の「ヤバさ」に気づいた。の巻(雨宮処凛)
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「ヤバい、これ、ちょっと癖になりそう……」。そんな言葉が私の頭をよぎったのは、6月某日のことだ。この日、私はzoomの「オンライン研修」で、「模擬生活保護申請」をしていた。私が「役所の意地悪な職員」役となり、生活保護を申請したい人…
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第562回:私が貧困問題に取り組み続けている理由〜「死なないノウハウ」を得ると、意地悪度が下がるという発見〜の巻(雨宮処凛)
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「どうして心が折れずに続けていられるんですか」。貧困問題に取り組んで15年。たまにこんな質問を受けることがある。状況は変わらないどころか悪化しているのに、自分たちの活動が政治を変えないことに無力感を感じないのか、という質問だ。…
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第561回:「普通の生活がしたい」という悲鳴。の巻(雨宮処凛)
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「普通の生活がしたいです」。最近、そんな言葉を耳にする機会が増えた。コロナによって失業したり、住まいを失ったりした人の相談に乗る際に聞く言葉だ。日々支援団体に寄せられるSOSメールにもそんな言葉が目立つ。普通の生活。それがどんな…
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第560回:住まい、携帯、実態調査〜今、困窮者支援において緊急に必要なもの~の巻(雨宮処凛)
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「女性の賃金は男性の76.5%」「女性非正規労働者の82.6%は年収200万円未満で働いています。女性の暮らしが苦しいのはこのせいです」。この言葉は、6月4日に開催された「女性による女性のための相談会」の報告会で配布された資料に掲載されて…
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第559回:ネットいじめが人を孤立させる理由 もう誰も死なせないために。の巻(雨宮処凛)
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昨年5月、テレビ番組「テラスハウス」に出演していた木村花さんが亡くなった。5月19日、彼女の死後にTwitterで中傷したとされる男性に、129万円の支払いが命じられた。男性を訴えたのは、花さんの母親。男性は「あんたの死でみんな幸せになっ…
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第558回:コロナ禍、不自由な日々の中で突き刺さる「無実の罪で獄中29年」、桜井昌司氏の言葉。の巻(雨宮処凛)
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「この一年、コロナのせいで季節の思い出もイベントの思い出も何もない」「人生、むちゃくちゃ損してる気がする」。そんな声を耳にすることがたまにある。私自身も、自粛自粛のかけ声の中、時々うんざりする気持ちが込み上げる。「人となかなか会…


