一枝通信
第61回:「体験を語りあう会 満州14歳と20歳」にて──「聞いてほしいなぁ。話さにゃ、いけんなぁ」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
長野県の飯田市で、5月20日に「体験を語りあう会 満洲14歳と20歳」という集会が開かれた。主催は誰と特に名乗ってはいないが、私も編集委員の一人である『信州発 産直泥つきマガジン「たぁくらたぁ」』関係者が開催を決め、飯田市の有志が計画…
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第60回:ふくしまからの日記──南相馬「途絶えた文化や人の営みを、地域みんなが丁寧に紡ぎ直している」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
南相馬市・小高の双葉屋旅館の小林友子さんに「一枝さん、今度一人で小高にいらっしゃい。案内したい所や会わせたい人がいるから」と言われていました。小高は心惹かれる地でしたから、すぐにお誘いに乗りました。上野から常磐線一本で行くか、そ…
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第59回:「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」傍聴記「帰還を悩み、選ぶ権利すら実現されていないのです」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
4月26日(水)は、仙台高裁での津島訴訟控訴審第4回期日でした。裁判所前の「片平さんかく公園」で開廷前に開かれた集会から参加してきました。この日の天気は全国的に雨予報。東京を出る時はポツリ、ポツリ程度だったが、新幹線乗車後、大宮を…
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第58回:ふくしまからの日記──南相馬・富岡町「12年経っても、あの時のまんまなんだ」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
2月に高村美春さんが来京した時に、「4月11日、予定が入っていなかったら原町に来て。その日に札幌からたかちゃんが来るから、一枝さんに会わせたいの」と誘われていた。幸い他の予定はなかったから、11、12日の一泊二日の福島行とした。美春さ…
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第57回:私の「1946」──1枚の絵を通じて出合い直した「故郷」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
昨年9月29日で、日中国交正常化から50周年を迎えた。これを記念して、中国の魯迅美術学院教授の王希奇氏の絵画展「一九四六」が神戸で開催された。この展覧会開催の情報を知って、観に行きたいと思ったが叶わなかった。その後、神戸の他の地でも…
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第56回:ふくしまからの日記──風力発電所を見て考えたこと(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
3月27日、仙台高裁での「子ども脱被ばく裁判」傍聴後は仙台のホテルで一泊し、翌28日は2月に雪が深くて行くことができなかった吾妻山の風力発電所行きに、再挑戦でした。吾妻山へ向かう道中は窓の外に桜、レンギョウ、コブシ、また、風に揺れる…
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第55回:ふくしまからの日記──福島「これからは私は、凛として生きていきます」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
前回に続き、裁判傍聴のために訪れた福島でのことをお伝えします。2月1日に仙台高裁で開かれた「子ども脱被ばく裁判(子ども人権裁判)」傍聴後は、仙台のホテルに泊まり、翌日は吾妻山中腹に建設…
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第54回:ふくしまからの日記──南相馬「一時的にでも帰ってきた人が気持ちよく思えるように」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
裁判傍聴のために福島や仙台に行った時には、その前日か翌日のどちらかで会いたい人に会ったり訪ねたい場所に行ったりします。1月19日に仙台高裁で「津島訴訟」控訴審を傍聴した翌日は、南相馬市の「日本キリスト教団小高伝道所」を訪問し、それ…
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第53回:「子ども脱被ばく裁判」傍聴記「『この国には良識と正義が脈々と息づいている』ということを示していただきたい」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
3月27日(月)は、仙台高等裁判所での「子ども脱被ばく裁判」親子裁判(子どもたちの被ばくに対する国家賠償請求訴訟)控訴審の第6回口頭弁論期日でした。開廷前の13時から仙台弁護士会館で学習会が持たれ、「子ども人権裁判(県内の自治体に対…
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第52回:「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」傍聴記「津島に戻るかどうか、政府がその選択を強制するのは間違いです」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
3月20日(月)は、仙台高等裁判所で「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」第3回期日の傍聴に行ってきました。福島第一原発事故で避難を余儀なくされた福島県双葉郡浪江町津島地区の住民らが、国と東電に損害賠償などを求めて起こした裁判です。裁判…