言葉の海へ
第146回:異様の人(鈴木耕)
鈴木耕 -
「異能の人」という言い方がある。「異能」というのは「人にすぐれた才能」(広辞苑)ということで、「異能の人」といえば、「普通の人には考えも及ばないような発想をする特別な人」という意味で使われる。それにちなんだ言い方をすれば、菅義…
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第145回:記者のいない「記者会見」(鈴木耕)
鈴木耕 -
いやはや、ひどい「記者会見」だったな……と溜め息が漏れた。12月4日(金)午後6時、約2カ月半ぶりに開かれた菅義偉首相の「記者会見」を見ての、ぼくの感想だ。なんだかイヤ~なものを飲み込ませられて、吐き気だけが残るような後味の悪さ。な…
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第144回:朝鮮文化とふれあうつどい(鈴木耕)
鈴木耕 -
11月29日、うす曇りの日曜日、初冬の風が弱く吹いている日。ぼくら夫婦が、毎年たのしみにしているお祭りが今年も開かれた。「朝鮮文化とふれあうつどい」という。今年で第22回目というから、なかなか伝統あるお祭りになってきたようだ。府中市の…
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第143回:怨敵退散、怨敵退散、ぐわーっ!(鈴木耕)
鈴木耕 -
子どものころ観た時代劇映画の中に、山伏装束みたいな男たちが左手で印を組み、互い違いに組んだ焚き木の火に何かを投げ入れながら、その炎に向かって「オンテキタイサンオンテキタイサーンッ、ぐ...
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第142回:「空気」が重い、息苦しい(鈴木耕)
鈴木耕 -
頭の上からじわじわと降ってくる「空気」が、妙にねっとりと重い。「きっと跳ね返すから、今に見ていろ!」とは思うのだが、ぼくの生きているうちに、この「空気」を取っ払うことができるかどうか……? ちょっと自信がなくなっている。普通だ..
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第141回:二度あることは三度ある(鈴木耕)
鈴木耕 -
日本のことわざには、なかなか含蓄の深いものがある。「二度あることは三度ある」ってのも、世の中のことどもに当てはまりそうだ。善いことも悪いことも、なんとなく三度までは続くような気がするから不思議だ。で、そのことわざに、ちょいとむり…
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第140回:1945年に生まれて(鈴木耕)
鈴木耕 -
今回は、まったくの個人的な話です。そんなもん読んでいる暇はないよ、という方はスルーしてください。10月31日。世の中はコロナ禍で自粛ムード。毎年バカ騒ぎで盛り上がるハロウィンとかいう西洋生まれの祭りも、今年はそれほど盛り上がらなかっ...
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第139回:「越えてはならぬ一線」がある(鈴木耕)
鈴木耕 -
ぼくは毎朝、ほぼ1時間をかけて新聞を読む。それが習慣である。でも、だいたいは大きな見出しに目が行くから、どうしてもそれを優先してしまう。コラムや寄稿文などは、見出しよりも書いている人…
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第138回:菅政権、スタートから迷走!(鈴木耕)
鈴木耕 -
菅内閣、どうもスタートダッシュで躓いたみたいだ。走り出したとたんに、コケてしまった。やることなすことチグハグなのだ。 1.日本学術会議の新会員6名を任命拒否。 2.拒否の理由説明も拒否。 3...
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第137回:しばらく「秋田出身」を封印する(鈴木耕)
鈴木耕 -
このコラムでも何度か、「ぼくは秋田出身です」と書いてきた。ほぼ毎年、ふるさとへ墓参りに帰る(今年はコロナ禍で残念ながら帰っていないけれど)。甲子園の高校野球だって、秋田の高校であ...


