2024年11月23日
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『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(2019年ポーランド・英国・ウクライナ/アグニェシュカ・ホランド監督)

1932年~1933年にかけてウクライナを襲った大飢饉で数百万の人々が亡くなったとされる「ホロドモール」を描いた作品である。主人公のガレス・ジョーンズは実在の人物だ。英国の元首相であるロイド・ジョージの外交顧問を務めていたジョーンズ…

【寄稿】生まれ持った姓名で生きられる日本へ 国連アドボカシー奮戦記(栗田路子)

さる10月17日、女性の人権に関する「世界の憲法」とも言われる女性差別撤廃条約の履行状況を審査する女性差別撤廃委員会がスイス・ジュネーブで開催されました。同委員会は、夫婦同姓を強制することはジェンダー平等を謳った同条約違反だとして加…

多国籍社会日本におけるNGOと弁護士の役割 ~国籍法3条違憲訴訟を題材に~講師:伊藤里枝子氏・近藤博徳氏

2008年6月、最高裁判所は、結婚していない外国人の母と日本人の父の間に生まれた子どもの日本国籍取得要件を定めた国籍法3条を「違憲」とする判決を出しました。国籍法の一部改正にも結び付いたこの裁判を法律家とともに支えたのが、日本人とフ…

うんこと死体とトイレとSDGs(芳地隆之)

先日、ドキュメンタリー映画『うんこと死体の復権』を見た。この作品の主要人物は3人。まずは伊沢正名である。自ら山林を買って、そこで野糞を続けること50年。漫然と用を足すのではない。場所を決め、終わったら、土に埋め、日付を書いた木札…

#なかったことにさせない 未来のための備忘録

自民党総裁選で連日ニュースが盛り上がる中、一部世論調査では岸田内閣の支持率が30%台半ばにまで上昇。大きな批判を集めたはずの「選挙とお金」の問題は、総裁選でもほとんど言及されないまま、うやむやになっていくのかと不安を感じます。それ…

【寄稿】わたしは、わたしでいたいだけ 事実婚で子どもを産んで思ったこと〜「選択的夫婦別姓」の実現が待ち遠しい!(Kanata)

わたしは夫婦でそれぞれの名字を名乗り続けるために、現在やむをえず事実婚を選択しています。これまでの人生を振り返ってみると、そもそもわたしは自分の結婚式を挙げるということに興味がありませんでした。理由はいろいろとありますが、一緒に…

レイシャル・プロファイリングの現状と課題~「人種差別的な職務質問をやめさせよう!訴訟」ケースを中心に~ 講師:宮下 萌 氏

「見た目が外国人風」というだけで、犯罪者であるかのように疑われ、街中でいきなり警察官に職務質問されたり身分証明書の提示を求められたりする「レイシャル・プロファイリング」が問題になっています。警察官という公権力からの差別が、いか…

笠井千晶さんに聞いた:再審無罪となった袴田巖さんの戦いの軌跡~映画『拳と祈り —袴田巖の生涯—』~

静岡地方裁判所は9月26日、1966年に当時の静岡県清水市で味噌製造会社の専務一家4人が殺害された強盗殺人放火事件(袴田事件)について、捜査機関によって証拠が捏造されたと指摘し、死刑が確定していた袴田巖さんに「再審無罪」を言い渡しまし…

敗者は「生活と労働」だった──竹信三恵子さんが語る、東京都知事選から学ぶこと

「この選挙の敗者は、生活と労働だった」。7月の東京都知事選の後、ジャーナリストの竹信三恵子さんがSNSに書かれていた言葉が、ずっと頭に残っていました。「生活と労働」が敗者だったとは、どういうことか。その背景には、どんな状況があった…

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024年米国/アレックス・ガーランド監督)

タイトルのとおり、アメリカの内戦を描いた映画である。それがなぜ勃発したのかの説明はない。アメリカ合衆国に反旗を翻したカリフォルニア州とテキサス州によるWF(Western Forces=西部同盟)が、ワシントンD.C.に向って進撃している状況が…