2024年11月24日
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沖縄・与那国島で考えた「ひろゆき」のツイートと三上智恵さんの言葉(田端薫)

「6月23日、コロナでずっと集まれなかったから、久しぶりにランチしない?」と高校時代の同級生から誘われた。「その日から沖縄に行くので、残念ながら欠席します」と返信すると「へえ、ダイビング?」。「違う違う。23日は沖縄の慰霊の日で…

『ドンバス』(2018年ドイツ・ウクライナ・フランス・オランダ・ルーマニア・ポーランド/セルゲイ・ロズニツァ監督)

いきなりフェイクニュースである。老若男女の役者たちがトレーラーハウスのなかで、それなりのメークを施しながら、一般の通行人やテレビ局取材班などに扮して待機し、制作者の合図とともに戦火の街へ飛び出す。やがて爆音。自作自演によるバス車…

『怪物』(2023年日本/是枝裕和監督)

カンヌ国際映画祭脚本賞、クィア・パルム賞を受賞するなど、公開前から話題を呼んだ是枝裕和監督の映画『怪物』を観た。舞台は大きな湖のある郊外の町。小学校5年生のクラスで起きた、いじめを思わせる子どもどうしのけんかとそれを巡る大人たち...

政治をカジュアルに! 自治体を越えてつながり、地域から社会を変えていく(その1)選挙戦を振り返って

女性議員の増加、地盤を持たない新人議員の上位当選など、これまでにない変化が各地で見られた4月の統一地方選。「あとから『あの選挙は、重要な意味を持っていた』と振り返られるのではないか」。政治学者の中島岳志さんはそう指摘します。選挙…

政治をカジュアルに! 自治体を越えてつながり、地域から社会を変えていく(その2)大事なのは「選挙と選挙の間」

女性議員の増加、地盤を持たない新人議員の上位当選など、これまでにない変化が各地で見られた4月の統一地方選。「あとから『あの選挙は、重要な意味を持っていた』と振り返られるのではないか」。政治学者の中島岳志さんはそう指摘します。選挙…

諸永裕司さんに聞いた:見過ごされてきた「PFAS汚染」。社会全体で、問題との向き合い方を考えよう

東京西部の多摩地区で、米軍・横田基地由来と推測される有機フッ素化合物(PFAS)による地下水や飲み水の汚染が問題になっています。2022年、著書『消された水汚染』(平凡社新書)でいち早くこの問題を世に知らせたのが、元朝日新聞記者で現在…

「名前を読む」ことで実感する沖縄戦(仲松亨徳)

沖縄県糸満市の県営平和祈念公園に建てられている「平和の礎(いしじ)」。沖縄戦などで犠牲になった民間人、軍人、敵味方分け隔てなく名前を刻んだこのモニュメントに、「慰霊の日」を前に先日新しい刻銘板が追加された。県内24人、県外341人の…

鼎談 保坂展人×岸本聡子×中島岳志:統一地方選で見えた「新しい潮流」とは何か? 日本版「ミュニシパリズム」で新自由主義に対抗する

昨年、杉並区長に就任した岸本聡子さんがコラムで紹介してくれていた、ヨーロッパで広がる「ミュニシパリズム(地域主権主義)」。地域住民が主体となって、自分たちの手に「公共」を取り戻し、人々の生活を守るための政策を展開していくさまの力…

韓国ドキュメンタリー映画『差別』を福島で上映する(牧内麻衣)

3月下旬SNSを眺めていると、興味深い映画の情報が流れてきた。映画は『差別』(2021/韓国/キム・ジウン、キム・ドヒ共同監督)というタイトルで、4月のはじめにオンライン上映会が開催されるという。作品説明には「朝鮮学校無償化訴訟を2017年…

もう一度、伝えたい言葉たち──マガ9アーカイブス「忠誠とか、正義とか、名誉の戦死だとか、戦争にそんなものはない」新藤兼人さんインタビュー(2007年8月8日)

1951年に『愛妻物語』で監督デビュー、90代まで現役を貫き、数多くの話題作を発表し続けた映画監督の新藤兼人さんには、32歳で海軍に召集され、二等兵として戦場に送られました。同期100人のうち生き残ったのは、新藤さん含め6人しかいなかっ…