言葉の海へ
第211回:少し面倒くさいけれど「裁判」の話(鈴木耕)
鈴木耕 -
このところ、重要な裁判の判決が続いた。ふだん、あまり裁判なんかに関心がない人でも、新聞の第一面にデカデカと大きな活字が躍れば、おや、なんだろう? と気になるはずである。ぼくもそんなひとり。5月25日、「海外在住の日本人が最高裁判所…
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第210回:議員らの好みは「れっか丼」?(鈴木耕)
鈴木耕 -
行くあてのない旅をしている気分だ。何ひとつ思うように運ばない。かつて『海の向こうで戦争が始まる』(村上龍)という小説があった。海の向こうで始まった戦いの火はおさまらず、それに乗じてぼくらの国は戦いの準備を始める。大きな、勇ましい…
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第209回:原発と裁判官と農業者(鈴木耕)
鈴木耕 -
興味深い映画の試写DVDを観た。9月から公開予定の『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』というドキュメンタリー映画である。つまり、司法(原発差し止め裁判)と環境(農業と再生可能エネルギーの両立)の両面から、「原発はと…
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第208回:憲法と世論調査(鈴木耕)
鈴木耕 -
5月3日といえば「憲法記念日」である。先週は「マガ9」が合併号でお休みだったから、今回は少し遅いけれど「憲法」について考えてみたい。考える、とは言っても「改憲か護憲か」という議論に踏み込むつもりはない。その報道の仕方について考えて…
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第207回:あらためて「原発」を考える(鈴木耕)
鈴木耕 -
ウクライナ戦争は、もはや泥沼。軍事ジャーナリストや国際問題専門家等の人たちの間では「収束には数年かかるだろう」という意見が多い。現に23日、ぼくが司会した市民TV「デモクラシータイムス」の番組「ウィークエンドニュース」でも、田岡俊次…
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第206回:ああ、焼け太り!(鈴木耕)
鈴木耕 -
国民が黙っていると好き勝手ばかりする連中がたくさん巣食っている場所が、東京のド真ん中にある。偉そうな石造りの建物の中だ。「焼け太り」という言葉がある。広辞苑には「火事に遭って、その後の生活や事業が以前よりかえって豊かになること」…
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205回:たまには本の話でも…。(鈴木耕)
鈴木耕 -
コロナのおかげで家に籠る日々が続く。会議やインタビューもリモートで済ますことが多かったので、よけい家にいる時間が増えた。まあ、書店へ行くことだけは絶やさなかったので、本がデスクやベッド脇に山積み。戦争のことは頭を去らないけれど、…
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第204回:戦争に「解」はない(鈴木耕)
鈴木耕 -
連日、報道されるのは戦争。流されるニュース映像は、瓦礫の山と化したかつての美しい街並み、泣き叫ぶ子どもたち、戦車の隊列と銃を撃ちまくる迷彩服の兵士たち、そして粗末な木の十字架が立てられた墓が並ぶ空き地……。繰り返される映像が僕の…
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第203回:戦争と原発と核抑止論(鈴木耕)
鈴木耕 -
ぞっとするニュースだ。ぼくは当初から「戦争と原発」について憂慮していたのだけれど、それがどうも現実的になったようだ。むろん、この戦争は一種の「プロパガンダ戦」の様相も呈しているのだから、ウクライナ側の発言をそのままそっくり受け…
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第202回:ふるさと納税、税金の無駄遣い(鈴木耕)
鈴木耕 -
「戦争」という二文字が頭の中で渦巻いて、このところ、悪い夢ばかり見ている。ぼくがまだ少年だったころ、「キューバ危機」があった。アメリカの裏庭と言われるカリブ海のキューバに、ソ連がミサイルを配備した。それに激高した米ケネディ大統領…