言葉の海へ
第218回:「#安倍晋三氏の国葬に反対します」の理由(鈴木耕)
鈴木耕 -
このハッシュタグをつけた一文が、大きな反響を呼んでいるようだ。むろん、ぼくが始めたわけじゃない。ぼくも賛同したが、世間にはぼくと同じような感じ方をする人が、それなりに多いらしい。すると「またアベガーが騒いでいる」「サヨが人の死に…
言葉の海へ
第217回:戦い済んで日が暮れて…(鈴木耕)
鈴木耕 -
10日の夜、こんなツイートをしてしまった。 言いたくはないが「もう、この国はダメだな」とため息が出てしまう、午後10時。10日の参院選の速報をテレビで見ていて、ぼくがつい漏らした感想だった。その時点ですでに、自民党の圧勝、維新の伸張、立...
言葉の海へ
第216回:後ろ向きの世界(鈴木耕)
鈴木耕 -
世界が、総じて後ろ向きになっているような気がする。21世紀が始まったころ「20世紀は戦争の世紀だったが、21世紀は冷戦後の融和の世界が幕を開けるだろう」と言われた。そうなることを、世界中の(支配層を除く)人々が感じていたに違いない。…
言葉の海へ
第215回:「呼称問題」について(鈴木耕)
鈴木耕 -
「ちょっと待ってよ、こちらの心構えができるまで」と言いたくなるような高温が、このところ続いている。まだ6月だというのに、もう梅雨明けだという。この先、どうなってしまうのだろう。突然の猛暑の到来で、頭がうだっていて、なかなかうま…
言葉の海へ
第214回:これ、ヘンだなあ?(鈴木耕)
鈴木耕 -
近頃、どうも「これ、ヘンだなあ?」と感じることが多すぎるような気がする。新聞を開くとそういう“ヘンだな記事”が、まず目に入る。テレビ・ニュースも、引き付けられるのは同じようなもの。例えばこんなニュース。イーロン・マスク氏といえば…
言葉の海へ
第213回:人間は、鉄砲や弾丸は食えない!(鈴木耕)
鈴木耕 -
なんとも納得のいかない言葉がある。先週も触れたけれど、政府が使う「骨太の方針」というやつだ。何だ、骨太って? よく分からないので、ググってみた。日経新聞のサイトでは、こんな説明がして…
言葉の海へ
第212回:衰亡する国(鈴木耕)
鈴木耕 -
6月4日の各紙は、一面で大きく伝えていた。「日本の昨年(2021年)の出生率」についての記事である。例えば、朝日新聞。〈出生81万人 少子化加速〉。2021年に生まれた日本人の子ども(出生数)は81万1604人で、データがある1899年以降で最…
言葉の海へ
第211回:少し面倒くさいけれど「裁判」の話(鈴木耕)
鈴木耕 -
このところ、重要な裁判の判決が続いた。ふだん、あまり裁判なんかに関心がない人でも、新聞の第一面にデカデカと大きな活字が躍れば、おや、なんだろう? と気になるはずである。ぼくもそんなひとり。5月25日、「海外在住の日本人が最高裁判所…
言葉の海へ
第210回:議員らの好みは「れっか丼」?(鈴木耕)
鈴木耕 -
行くあてのない旅をしている気分だ。何ひとつ思うように運ばない。かつて『海の向こうで戦争が始まる』(村上龍)という小説があった。海の向こうで始まった戦いの火はおさまらず、それに乗じてぼくらの国は戦いの準備を始める。大きな、勇ましい…
言葉の海へ
第209回:原発と裁判官と農業者(鈴木耕)
鈴木耕 -
興味深い映画の試写DVDを観た。9月から公開予定の『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』というドキュメンタリー映画である。つまり、司法(原発差し止め裁判)と環境(農業と再生可能エネルギーの両立)の両面から、「原発はと…


