ドイツと語る
第17回:ベルリン・オリンピックから東京オリンピック中止へ(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
7月26日からパリ・オリンピックが始まった。前回の東京オリンピックでは、誘致に関わる買収疑惑、差別発言、新型コロナによる無観客試合、その後の汚職事件の発覚など、不祥事やイレギュラーな事態が相次いだ。今回はウクライナ東部へのロシア侵…
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第16回:映画『関心領域』とイスラエルのガザ侵攻(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
『関心領域』(2023年米国・英国・ポーランド/ジョナサン・グレイザー監督)は黒く塗りつぶされたような画面と不協和音のような音楽とともに始まる。時代は1942年。場所はアウシュヴィッツ。舞台は強制収容所に隣接する屋敷。そこには収容所所…
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第15回:かつての東ドイツといまの日本が重なってみえる理由(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
ぼくは35年前の1988年秋にドイツ民主共和国(東ドイツ)へ留学し、1年後にベルリンの壁の崩壊、2年後にはドイツ統一に遭遇した。ひとつの国が消滅していく過程であった。それをあらためて振り返ると、いまの日本の空気と似たようなものを感じる…
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第14回:ホロコーストをめぐって 6(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
国家の誕生時から戦火を生き延びていくことを運命づけられたイスラエルは、中東最強の軍事国家である。と同時に、常に周辺諸国との緊張関係のなかにあるがゆえに、高度な軍事技術を転用した先進的なテクノロジーを提供する企業を数多く輩出するイ…
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第13回:ホロコーストをめぐって 5(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
ヤン・カルスキは1943年7月28日、ワシントンのホワイトハウスで米国大統領、フランクリン・ルーズヴェルトとの面談に臨んだ。「世界中でもっとも多忙な人物」とのそれは一時間以上に及ぶものであった。カルスキはこう振り返っている。「(ルーズ…
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第12回:ホロコーストをめぐって 4(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
「あなたたちポーランド人は幸運です。……戦争が終われば、またもやポーランド国は存在しはじめるのです。都市はそれぞれ再建され、戦争の傷跡もいつかなくなるでしょう。この苦しみと屈辱、涙の海のなかから、かつてわれわれの祖国であったこの…
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第11回:ホロコーストをめぐって 3(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
2005年、ベルリンにホロコーストの記念碑が建てられた。ユダヤ人の世界的建築家、ピーター・アイゼンマンによってつくられたモニュメントは、黒い棺のような石碑2711基が1万9000㎡のエリアを覆いつくしており、上から見ると、それらは波打ってい…
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第10回:ホロコーストをめぐって 2(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
『ヨーロッパ ヨーロッパ~僕を愛したふたつの国~』(1990年、独仏合作。アグニェシュカ・ホランド監督)という映画がある。実在したユダヤ人男性、ソロモン・ペレルを主人公にした物語だ。ペレル一家はドイツでヒトラーが政権を獲得後、ナチ…
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第9回:ホロコーストをめぐって 1(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
ロシアが「特別軍事作戦」と称してウクライナに侵攻を開始してから1年以上が経過した。いまだ停戦の見通しは立っていない。プーチン大統領が軍事侵攻の大義名分として繰り返し主張するのは「ウクライナのネオナチからロシア系住民を守る」だ。ウ…
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第8回:自ら口を手でふさいだドイツの選手たち~国境や人種、言葉の壁を越えて多くの人々がスポーツの素晴らしさを享受できるために~(芳地隆之)
マガジン9編集部 -
11月23日、サッカーワールドカップ・カタール大会のE組一次リーグ予選、日本vsドイツの前のチーム撮影時、ドイツのイレブンは右手で口を覆った。ドイツをはじめ、イングランド、ウェールズ、ベルギー、オランダ、スイス、デンマークは、今大会に…