2025年7月19日
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志田陽子さんに聞いた:日本はもはや民主主義国家ではない? 進行する「実質改憲」

昨年、「総裁としての今任期中に改憲を目指す」と宣言した岸田首相。2022年末には敵基地攻撃能力(反撃能力)保有を認める「安保関連三文書」が閣議決定、憲法審査会では緊急事態条項についての議論が続けられるなど、なし崩しに改憲への道が開…

ペヤンヌマキさんに聞いた:自分のアパートが立ち退き対象に。いち区民として撮った杉並区長選のドキュメンタリー『映画 〇月〇日、区長になる女。』

2022年6月の東京・杉並区長選に、市民団体からの要望を受けて立候補したのは欧州のシンクタンクで活躍していた岸本聡子さん。ベルギーから岸本さんが帰国したのは、投票日のわずか2カ月前でした。その怒涛の選挙戦から僅差での当選までを、杉並…

もう一度、伝えたい言葉たち──マガ9アーカイブス「戦前への深い反省から出発したものがじわじわと、徐々に浸食されていっている」浜田桂子さんインタビュー(2020年1月22日)

少し前に、広島県広島市で職員向けの研修で戦前の「教育勅語」が引用されていたというニュースが流れました。同市の松井市長は、「(教育勅語の内容には)良い部分もある」「民主主義的な発想の言葉が並んでいる」として、来年度以降の研修でも取…

『国葬の日』(2023年日本/大島新監督)

本作の劇場公開からタイムラグを経て、権力の中枢にいる者たちが裏金づくりと脱税という国民の財産をネコババしていた(彼ら、彼女らの常とう句「国民の命と財産を守る」が質の悪い冗談に聞こえる)事実が明らかになった現在に見ると、その茶番性…

白井明大さんに聞いた:「私は決めた」。国のために人がいるのではなく、人のために国がある

「戦争はしないよ。永久にしないよ」──詩人の白井明大さんは、今年3月に出版した著書『日本の憲法 最初の話』(KADOKAWA)で、日本国憲法の条文に込められた意味を独自に「詩訳」して伝えようと試みました。主に日常の中の光景を詩にして…

映画『NO 選挙, NO LIFE』公開記念インタビュー:選挙は楽しいスポーツ。競技人口を増やさなければ、政治のレベルは上がりません(畠山理仁さん×浜田未貴さん)

国政から地方選、海外まで、選挙と名がつけばどこへでも。選挙取材に人生を賭けて25年、フリーランスライター畠山理仁さんの人と仕事を追ったドキュメンタリー映画『NO 選挙, NO LIFE』が劇場公開され、話題を呼んでいます。「選挙に立候補する人…

【寄稿】屋久島から、オスプレイ墜落に寄せて(星川淳)

11月29日午後2時40分ごろ、屋久島東岸の沖合に米空軍の輸送機オスプレイCV22 が墜落した。屋久島は周囲約100kmのかなり大きな島で、私の自宅は、墜落現場に近い屋久島空港から車で30分ほど南西へ離れており、夕方4時台に知人からの電話で墜落…

LGBTの法律問題を考える 〜トランスジェンダーと性同一性障害特例法を中心に〜講師:仲岡しゅん氏

ここ数年、「LGBT」という言葉をよく耳にするようになりました。性的少数者が抱える問題が広く知られるようになったのはよいことですが、一方で誤解も少なくありません。中でも、出生時の性と性自認が異なるトランスジェンダーについては「趣味…

パレスチナへの視線~マガ9レビューで紹介した小説や映画を振り返る~(芳地隆之)

中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、イスラエル軍は11月20日、パレスチナ自治区ガザ地区の北部ベイトラヒアにある「インドネシア病院」を攻撃し、12人が死亡、数十人が負傷したという。先に攻撃したガザ地区の「シファ病院」同様…

『1%の風景』(2023年日本/吉田夕日監督)

いま日本では、お産の99%が病院の産婦人科など医療施設で行われているという。本作は、それ以外の「1%」──小さな助産所や自宅での出産の様子にカメラを向けたドキュメンタリーだ。これが初の映画作品となる監督自身も、2人目の子どもを助産…