2025年9月9日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第270回:殺すな(鈴木耕)

7月9日の東京新聞コラム「時代を読む」に、法政大学前総長の田中優子さんが「差別増進法施行」というタイトルで、今国会で成立した「LGBTQ理解増進法」に怒りをあらわにしていた。LGBTQとは、端的に言えば性的少数者ということだ。田中さんは「…
「言葉の海へ」鈴木耕

第269回:ああ、愛国心(鈴木耕)

「ワグネルの反乱」は、たった1日であえなく崩れ去った。「愛国心の発露」だと拳を振り上げてクーデターに走ったプリゴジン氏だったが、形勢が不利と見てか、あっさり逃亡を図った。所有するプライベート・ジェット機でサンクトペテルブルグへ入…
「言葉の海へ」鈴木耕

第268回:「骨太」「異次元」なんて使うなっ!(鈴木耕)

「ほんとうに頭を抱えてしまうような国会だったのう」とご隠居さん。「あんなんだったら、オレにだって国会議員ぐれえ務まるってなもんだ」  「そうだそうだ、こっけえ議員だ」と八つぁん熊さん。もう、ぼやき漫才の世界である。ほとんど審議らし…
「言葉の海へ」鈴木耕

第267回:悪い冗談、日本が「難民フォーラム」の議長国?(鈴木耕)

たまたま調べることがあってネットサーフィンをしていたら、ギョッとするような情報にぶちあたった。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のページに、以下のような記述を見つけたのだ。最初は「フェイク情報」かとも思ったが、どうも本物ら…
「言葉の海へ」鈴木耕

第266回:子どもがいなくなる、日本崩壊…(鈴木耕)

前から指摘されていたことだが、それが統計上で明確に示された。日本という国が、衰亡の一途を辿っている、という事実だ。もう止めようがない。簡単に言えば、子どもがいなくなる、ということ。かつて『トゥモロー・ワールド』という映画を観たこ…
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第265回:ぼくのツイッターから…(鈴木耕)

最近はやたらとニュースが多い。とんでもない事件もたくさん報道される。どれをとっても重大なことばかりで、このコラムのテーマをひとつに絞ることがけっこう難しい。だから今回は、ぼくが何気なく呟いているツイートを並べてみることにした。そ…
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第264回:「ジャニーズ問題」について(鈴木耕)

先日、旧知のTVディレクターから電話があった。BS局だが、かなり硬派の社会性を持った番組に携わっている女性だ。彼女の電話の趣旨は「ジャニーズ問題を取り上げたいが、どなたか適切な意見を語ってくれる関係者はいないだろうか?」ということ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第263回:それでもぼくは新聞を…(鈴木耕)

あーあ…と、がっかりしてしまう記事。各紙に載っていたが、朝日新聞(5月4日付)を引用しよう。〈「報道の自由 日本は68位 主要7カ国で最下位」 国際NGO 「国境なき記者団」(本部パリ)は3日、2023年の「報道の自由度ランキング」を…
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第262回:「人権国家」なんて言うな!(鈴木耕)

不思議に思うことがある。少子化を嘆き、労働力不足に陥り始めた日本で、なぜこんなにも外国人を排斥し、国外退去を迫る人が多いのだろうか? むしろ、彼らを大切にして、仲間として一緒に暮らすほうが、衰退し始めた日本にとっては必要なことだ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第261回:宗教と政治(鈴木耕)

統一地方選の前半戦が終わった。様々な分析がなされているが、維新の勝利が大きく報道されている。関西地方の地域政党であったものが全国政党に躍り出た、という評価だろう。維新幹部のはしゃぎようも半端じゃない。自民党政府はさっそく、大阪I…