2024年11月27日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第224回:沖縄の選挙結果から考える(鈴木耕)

沖縄の県知事選が終わった。結果はみなさん、もうご存じのとおり。ぼくも、ともあれほっと胸をなでおろした。玉城デニー現知事が、予想通りほぼ圧勝という形になった。ぼくは親しい沖縄のジャーナリストから、投票日の前日(10日)に電話で情報を…
「言葉の海へ」鈴木耕

第223回:77年間、今ほどひどい時代はなかった(鈴木耕)

『戦争を知らない子供たち』が流行ったのは1971年だった。ぼくは1945年に生まれた。「戦争が終わって ぼくは生まれた」のである。「ウォーキング・ディクショナリー」という言い方がある。「生き字引」という意味、「何でもよく知っている人」と…
「言葉の海へ」鈴木耕

第222回:黙れっ! 原発‼(鈴木耕)

ぼくは原発事故の翌年(2012年)7月に、『原発から見えたこの国のかたち』という本を出した。版元の「リベルタ出版」は、社主が高齢を理由に廃業してしまったので、残念ながらもう絶版となってしまった。でも、ぼくにとってはとても大事な本だっ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第221回:一躍、時の人「杉田水脈」(鈴木耕)

先週は、連日の大水害であった。ふるさとの秋田も、テレビではすさまじい惨状が映し出されていて、ぼくは気が気ではなかった。我が実家は、なんとか水害を免れていたというが、まだまだ油断はできない。それにしても、西から東へ南から北へ、…
「言葉の海へ」鈴木耕

第220回:時空を超える、詩人の想像力(鈴木耕)

わらべ歌にこんなのがある。〈ひ~らいた ひらいた なんの花がひ~らいた れんげの花がひ~らいた ひ~らいたとおもったら い~つのまにか つ~ぼんだ〉いつ間にかつぼんじゃったのは、れんげの花ばかりじゃない。なんと、召集されたばかり…
「言葉の海へ」鈴木耕

第219回:統一教会関係議員の「言い訳」集(鈴木耕)

ちょいと小咄を。かつて日本語でいちばん短い会話ということで、こんなのが流行ったことがある。「どさ」「ゆさ」。青森地方の方言だとされているが、さてこれはどういう意味か。翻訳すると、「どこへ行くの?」「お風呂だよ」。すると同じ東北…
「言葉の海へ」鈴木耕

第218回:「#安倍晋三氏の国葬に反対します」の理由(鈴木耕)

このハッシュタグをつけた一文が、大きな反響を呼んでいるようだ。むろん、ぼくが始めたわけじゃない。ぼくも賛同したが、世間にはぼくと同じような感じ方をする人が、それなりに多いらしい。すると「またアベガーが騒いでいる」「サヨが人の死に…
「言葉の海へ」鈴木耕

第217回:戦い済んで日が暮れて…(鈴木耕)

10日の夜、こんなツイートをしてしまった。 言いたくはないが「もう、この国はダメだな」とため息が出てしまう、午後10時。10日の参院選の速報をテレビで見ていて、ぼくがつい漏らした感想だった。その時点ですでに、自民党の圧勝、維新の伸張、立...
「言葉の海へ」鈴木耕

第216回:後ろ向きの世界(鈴木耕)

世界が、総じて後ろ向きになっているような気がする。21世紀が始まったころ「20世紀は戦争の世紀だったが、21世紀は冷戦後の融和の世界が幕を開けるだろう」と言われた。そうなることを、世界中の(支配層を除く)人々が感じていたに違いない。…
「言葉の海へ」鈴木耕

第215回:「呼称問題」について(鈴木耕)

「ちょっと待ってよ、こちらの心構えができるまで」と言いたくなるような高温が、このところ続いている。まだ6月だというのに、もう梅雨明けだという。この先、どうなってしまうのだろう。突然の猛暑の到来で、頭がうだっていて、なかなかうま…